PODERE 29 ポデーレ ヴェンティノーヴェ

住所 : Via Raffaello, 4 - 76016 Margherita di Savoia(Barletta)
設立 : 2005年
オーナー : Giuseppe Marrano
エノロゴ : Luca Pugliese
アグロノモ : Michele Marrano
葡萄栽培 : オーガニック ICEA認証
年間生産量 : 103,000
所有ブドウ畑 : 14ha

                     

絶滅寸前のプーリア北部の地葡萄ネーロ デ トロイアとフィアーノ ミヌートロで鮮烈デビュー

ポデーレ ヴェンティノーヴェは今から約10年前に設立された、まだ新しいワイナリーです。場所はプーリア北部、フォッジャ県チェリニョーラのボルゴ トレッサンティにあります。パオロ マッラーノと長男のジュゼッペ、そして2011年から、大学卒業後から様々なワイナリーでワイン造りに携わっていた、パオロの弟のミケーレが主に畑仕事中心に担当している家族経営のワイナリーです。

パオロの祖父の代は主にオリーヴの生産をしていました。パオロがワイン造りをきっかけに、今では23haの葡萄畑を所有しています。葡萄以外にオリーヴや小麦粉、ジャム作りのための果物も栽培しています。

「自分達は、デリケートで難しい葡萄品種を使い、他の人のやっていないワインを造りたい。」と語ります。

               
             フィアーノ ミヌートロ        ネーロ ディ トロイア

プーリアの土着品種にこだわり、古代品種のフィアーノ ミヌートロを1ha、ネーロ ディ トロイア(別名ウーヴァ ディ トロイア)を4haで栽培しています。「プーリアは大量生産で質の低いものが多い中、自分たちはデリケートで難しい葡萄品種を育てて、よいワインを造りたい。」と語っています。

                     

Podere 29の名前の由来は、軍人だったパオロの先祖が第1次世界大戦後、退役軍人へ行われた土地の貸与を受けました。その貸与された場所が、この29区画目のPodere(農場)だったため、その歴史を忘れること無くという思いを込め、ワイナリーの名前になりました。

ラベルの木は桑で、Gelsoも桑の木という意味です。パオロの祖父が別の場所に土地を持っていて、そこにあった桑の木が枯れそうでした。それを、今カンティーナのある場所に移したら元気になったので、再出発という意味も込め、ワイナリーのシンボルとしています。

                     

葡萄栽培はミケーレを中心に運営されています。収穫は全て手摘みで行い、また認証は受けていませんが、無農薬農法(ビオディナミ)採用しています。畑には肥料はまかず、葡萄が病気になっても、畑を汚染する恐れのある銅や硫黄は使用しないという徹底ぶりです。

畑の収穫も1ヶ月前に選別を行います。年によって異なりますが、白ブドウは9月20日頃、黒ブドウは9月末から10月初旬に行います。販売先はほとんどイタリア国内で、ローマが中心です。発酵は全て自然発酵。自然に全て委ねているので、そのままの香りを感じられるといいます。


【白ワイン】

 
ジェルソ ビアンコ Gelso Bianco【白・辛口】フィアーノ ミヌートロ
生産量が少なく、新ヴィンテージがリリースされる前に売り切れて、長く欠品になりやすいワインです。南イタリア起源の古代品種「フィアーノ ミヌートロ」100%使用。プーリアに古くからある土着品種で、カンパーニャのフィアーノとは別のものです。フィロキセラ過以降、忘れ去られていましたが、近年再び注目を浴びるようになっています。プーリアの中でも北部でしか栽培されていません。ジェルソ ビアンコは、この品種の特徴である豊かなアロマと複雑なフレイバーを最大限引き出すように造られています。


【赤ワイン】

 
アヴィア ペルヴィア Avia Pervia Primitivo【フルボディ】プリミティーヴォ
土着品種のプリミティーヴォ100%からのワインです。収穫は酸化を防ぐため、気温の低い早朝に行います。発酵は、温度コントロールされたタンクで、定期的にルモンタージュしながら行います。澱引きし、タンクで6ヶ月熟成させます。紫がかった濃いルビーレッド。豊かな赤い果実の濃厚なアロマ。口に含むと非常に調和がとれ、やわらかで心地よい飲み口です。

 ジェルソ ネーロ Gelso Nero【フルボディ】ネーロ ディ トロイア
プーリアに最も古くからある土着品種、ネーロ ディ トロイアからのワイン。2009年から造られています。垣根仕立てで栽培しています。様々なベリー系の香りが特徴でブラックペッパーのニュアンスも感じられるビターテイスト。年間生産量は30,000〜35,000本。
プーリアで最も古くからある土着品種、ネーロ ディ トロイア100%のワイン。葡萄を乾燥させた後、収穫は10月の初旬、手摘みで行ないます。フレンチオークの新樽で8ヶ月間。皮の黒い果実のアロマの後からココアやシナモンの香り。リッチで超濃厚なフルボディ。年間生産量は8,000〜9,000本。ルカ マローニ「ベストワイン年鑑2016」で96点。葡萄品種別のウーヴァ ディ トロイア部門では堂々の第1位です。

 ユニオ Unio【フルボディ】ネーロ ディ トロイア、プリミティーヴォ
ワイン名の「Unio(ユニオ)」はラテン語で、英語では「union(ユニオン)」となり、「合わさる、結合」の意味です。ネーロ ディ トロイアとプリミティーヴォという2つの土着品種をブレンドしていることからこの名前をつけました。2つが融合するというイメージから、手と手を合わせたラベルにしたそうです。


ジェルソ ドーロ Gelso d'Oro 【フルボディ】ネーロ ディ トロイア 100%
ジェルソ ネーロと同じ畑ですが、こちらはセレクションです。収穫の時期になると葡萄を選別して、房を枝から切ってワイヤーにつるして6〜10日間自然の中で乾燥させます。

       これから更なる躍進が期待される生産者です!!
                    ショッピングガイド

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