イタリアワインならタストヴァン
  
【3月25日号】

おはようございます。

ワインショップタストヴァン店長兼ソムリエの竹平です。
いつも当店をご利用いただき誠にありがとうございます。

温かい日が続いてすっかり春らしくなってまいりました。桜の開花宣言も間もなくという感じでしょうか。
お花見にはお酒が欠かせませんが、桜の花を見ながらワインを飲むのはいかがでしょうか。ピンク色のロゼワインや赤ワインの香りなどを楽しめばまた、いつもの風流とは違った感覚で新鮮さがあると思います。

【今週の豆知識】

ワインの保管について

皆さんは自宅でのワインの保存はどうされていますか?
ワインはよく生き物といわれ、びん詰め後も熟成を続けるため、保管には細心の注意が必要と言われています。自宅にワインセラーがあれば問題ないでしょうが、必ずセラーで保管しないとワインが劣化するという訳ではありません。現在日本で飲まれているワインは、びん詰め後ほとんど熟成しない、いわゆる若飲みタイプのものが大半です。そうであれば、あまり保管に神経質になることもないですが、それでもワインのおいしさを維持しておくために、次のような点に気をつけて保存するとよいでしょう。

○温度
理想的な保管条件としては、12〜14℃が最適とされています。日本の一般家庭では、一年中一定の温度でワインを保管するのはなかなか困難ですが、キッチンの火のそばに置いたり、冷暖房の使用などにより極端な温度差が生じる場所でワインを保存しないように心がけましょう。

○湿度
一般的には70〜80%程度の状態で保管するのがよいといわれています。その理由は乾燥した状態で長期間ワインを保管すると、コルク栓が乾き、開栓時にコルクが途中でちぎれやすくなるためです。でも、わざわざ加湿器などを用意する必要はありません。ワインを横に寝かせておけば、ワインがコルク栓の下面に触れ、乾燥を防ぐことができます。なお、冷蔵庫のなかは特に湿度が低くなりますので、びんを立てたまま長時間保管しないようご注意ください。

○光
ワインは光、特に紫外線を受けると品質を損ないやすくなります。太陽光線はもちろんのこと、室内の蛍光灯も要注意です。こうした光の届かない場所で静かにワインを保管することをおすすめします。

○臭い
しっかりとコルク栓が打たれていても、周囲に強い臭いを放つものがあると、ワインに臭いが移りやすくなります。例えば灯油やペンキ、あるいは漬物などの近くには、ワインを保管しないようにしたいものです。

以上のことに気をつければワインは通常熟成していきますので、あとはワインを飲む直前で温度調整をしたり、抜栓のタイミングを考えれた良いと思います。


【3月18日号】

おはようございます。

ワインショップタストヴァン店長兼ソムリエの竹平です。
いつも当店をご利用いただき誠にありがとうございます。

先週末から暖かい日が続いており、春の到来を感じる今日この頃。桜の開花が待ち遠しいですね。
今月は卒業式に人事の栄転異動など、様々なお祝いごとがあるかと思います。もちろんお祝いの贈り物はワインがお勧めです!!!贈答用にギフト梱包もお選びいただけますので、よろしければ併せてお買い求めください。

【今週の豆知識】

イタリアワインの格付け

イタリアのワインの格付けは1963年に制定されたワイン法に基づき規定されており、上からDOCG・DOC・IGT・VdTに分類されます。ちなみに、イタリア人はDOCは「ドック」と発音し、DOCGは「ドック・ジィ」もしくはイタリアのアルファベット読みで「ディ・オー・チィ・ジィ」と言っています。IGTもアルファベット読みでVdTはVino da Tavolaの略で「ヴィーノ ダ ターボラ」と発音。

D.O.C.G.(Denominazione di Origine Controllata e Garantita)
デノミナツィオーネ ディ オリージネ コントロッラータ エ ガランティータ
原産地統制呼称保証付ワイン
イタリアワインの最高格付けになり、厳正な規定が設けられています。申請前に最低5年間D.O.C.のカテゴリーに属していて農林省や商工会議所の検査を受けて、最終的にイタリア政府の大統領が認可。そのボトルのキャップシール部分に政府認定の証明シール(帯)が貼られています。

D.O.C.(Denominazione di Origine Controllata)
デノミナツィオーネ ディ オリージネ コントロッラータ
原産地統制呼称ワイン
地酒を守る為の一般的な法律に基づき生産されているワインになります。生産地、栽培方法、葡萄品種、最大収穫量、最低アルコール度数、熟成方法、期間などを規定されています。商工会議所によって必要条件を満たしているか科学・物理検査が行われています。

I.G.T. (Indicazione Geografica Tipica)
インディカツィオーネ ジェオグラフィーカ ティーピカ
1992年に新設された。生産地名が主についています。その地区の生産葡萄を最低85%使用義務があり、メインの品種とヴィンテージ表記されています。

V.d.T. (Vino da Tavola)
ヴィノ ダ ターヴォラ
テーブルワインのカテゴリー。
赤・白・アルコール度数などの表記は義務付けられていますが、細かい規定がないので割と自由に生産可能。昔はサッシカイアやソライアなど名だたるスーパートスカーナがこのカテゴリーだった為、レストランで一番安価なはずのテーブルワインが高級ワインとカテゴリー的には同等となり、消費者を混乱させ、「イタリアワインは分かりづらい・・・」と印象付けられました。州をまたいだ畑で葡萄をブレンドしたり、いろいろな生産者の試みがあります。

近年にはEUの規定でD.O.P.というカテゴリーがヨーロッパ諸国の共通カテゴリーとして
制定されています。イタリアワインのDOCとDOCGがそのままDOPになります。
ワイン格付けはそのワインがおいしいかどうかの基準ではなくて、その銘柄だと生産方法の最低基準を満たしているので、最低限の品質保証がされているという認識で良いと思います。同じバローロでも生産者や醸造方法が違えば味わい、価格帯もずいぶん違っていますし。それと類似品(主に銘柄)を乱用されないためのワイン法の意味合いも強いと思います。(例、バローロという名前だと認知度が高いので、全く違った産地のワインでその名称を使用することを禁止したり)フリウリの地葡萄「トカイ・フリウラーノ」がハンガリーのトカイとの混同を防ぐために今では「フリウラーノ」と名称が変更されたのも、この為です。


【3月11日号】

おはようございます。

ワインショップタストヴァン店長兼ソムリエの竹平です。
いつも当店をご利用いただき誠にありがとうございます。

今週の14日はホワイトデーですね。女性からバレンタインデーにプレゼントを頂いた方は御礼に何をしようか迷っていましたら当店では勿論ワインをお勧めします!!ホワイトデーの贈答用にギフト梱包した商品となっていますので、よろしければ是非お買い求めください。

【今週の豆知識】

イタリアには現在、360種類以上の葡萄品種が存在しています。国際葡萄品種から、その土地でしか生産していないものなど様々ですが、収穫量別のデータを入手したので記載してみます。
※2010年のもので数字の単位はヘクタール、(黒)は黒葡萄、(白)白葡萄

1.サンジョヴェーゼ(黒)        71.558
2.モンテプルチャーノ(黒)       34.824
3.カタラット(白)           34.794
4.メルロー(黒)            28.042
5.トレッビアーノ トスカーノ(白)   25.302
6.バルベラ(黒)            20.524
7.シャルドネ(白)           19.709
8.プロセッコ <グレラ>(白)     19.621
9.ピノ グリージョ(白)        17.281
10.カラブレーゼ(黒)        16.595
11.トレッビアーノ ロマニョーロ(白)15.893
12.カベルネ・ソーヴィニョン(黒)  13.724
13.プリミティーヴォ(黒)      12.234
14.モスカート ビアンコ(白)    11.292
15.ネグロ・アマーロ(黒)      11.460
16.ガルガネガ(白)         11.292
17.トレッビアーノ ジャッロ(白)  10.664
18.アリアニコ(黒)           9.910
19.コルヴィーナ(黒)          7.477
20.カルメネーレ(黒)          7.387
21.シラー(黒)             6.739
22.グリッロ(白)            6.295
23.アンソニカ(白)           6.133
24.ドルチェット(黒)          6.128
25.カンノナウ(黒)           6.077
26.クロアチーナ(黒)          5.684
27.ネッビオーロ(黒)          5.536

ほぼイタリア全土で栽培されているサンジョヴェーゼが圧倒的に生産量も多いのは当然の結果ですが、もう一つのイタリアワインの代表的有名葡萄ネッビオーロは北イタリアでしか栽培に適していないため20番目以降の生産量という結果はみなさん
とって以外かもしれません。日本に輸入されているバローロ・バルバレスコの本数は圧倒的に多いのですが・・・。


【3月4日号】

おはようございます。

ワインショップタストヴァン店長兼ソムリエの竹平です。
いつも当店をご利用いただき誠にありがとうございます。

今週は幕張メッセにて「フーデックス」という国際食品・飲料展があります。期間は4日〜7日の金曜日までなので、時間があれば参加しようと予定してます。もちろんおいしいワインがあれば皆様にも紹介したいと思いますので楽しみにしててください。

【今週の豆知識】

Riservaについて

赤ワインで通常の法定期間よりも長く熟成させたものを「リセルヴァ」といいます。ワイナリーで長く熟成させて出荷するので、当然長期熟成する造りのワインに多く、バローロやバルバレスコ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノなどの銘柄でリセルヴァ表記されているものを多く見かけるかと思います。ただイタリアのワインの法律でややこしいのが銘柄によってリセルヴァの熟成期間が違うことです。もちろん通常のヴィンテージのものでもバローロとバルバレスコで法定熟成期間が違いますし、さらにリセルヴァにも、それぞれ違った年数の熟成期間を強いられています。ちなみにバローロ
は最低熟成期間が3年でリセルヴァは5年の義務があります。バルバレスコは2年の熟成期間でリセルヴァは4年となっていて、ブルネッロは最低4間の熟成でリセルヴァは5となっています。銘柄によって同じリセルヴァでも期間が違うのがイタリアワインを難しくしているのかも知れません。ただ、こだわりの生産者は法定期間よりも、はるかに長い期間、樽熟成を行っていますのでリセルヴァについても、消費者を迷わすのを狙いとしてではなく、熟成期間が短いものをリセルヴァと名乗って出荷される悪質な行為を防ぐのが狙いと思えば、銘柄を見てある程度の品質は判断できるので良いと思います。
                    ショッピングガイド

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